最強の風邪薬?!知られざるタイムの実力
こんにちは。
「ご自愛カフェタイム:)SPICE珈琲」ブランドマネージャーの「MAG-CHAN」です。
このブログでは、
「耳にしたことはあるけど実際にどのようなものなのか分からないスパイス」
(沢山ありますよね?笑)を
「ご自愛」目線、そして「SPICE珈琲」をより美味しく楽しんでいただくことをテーマに
分かりやすく解説していきます。
今回は「タイム」というスパイスを「SPICE珈琲」独自の目線で深掘りしていきます。
~「タイム」とは?どんな味?~
まず「タイム」と聞いて、何のことかピンとこない方も多いのではないでしょうか。有名どころだと、「ブーケガルニ」(煮込み料理で使われる、肉や魚の臭み取りや香りづけのために数種類のハーブを束にしたもの)にはほぼマストで使われています。タイム草そのものにはあまり味はありませんが、香りに大きな特徴があり、清涼感のある強いスッとした香りが特徴です。あまり良い例えではないかもしれませんが、湿布のにおいを想像するとかなり近いかもしれません。。笑
しかしそんなタイム。魚、肉、トマトなどと相性が良く、実はよく使われるスパイスの一つでもあります。特に、魚との相性が抜群なので「魚のハーブ」と呼ばれるほどです。
和名を「タチジャコウソウ」といい、漢字で書くと「立麝香草」となります。(初めて見る漢字混ざってますね。。)シソ科の植物で原産地は南ヨーロッパとされ、たくさんの品種があることが特徴です。
でも「ジャコウ」といえば聞き覚えがあるような、、と考えたところ、「ジャコウネコ」を思い出さずにはいられません。笑 なぜかというと、あの有名な超高級コーヒー「コピ・ルアク」を生み出す動物だから!!
※コピ・ルアクとは、「ジャコウネコ」が食べたコーヒー豆が未消化で排泄されたものです(糞から採取されるという驚き!)。独特の発酵方法からか味はフルーティーで華やかな甘さだそうです。人生で一度は飲んでみたいコーヒーと言われています。(私も飲んでみたいのでいつか飲んだらこのブログに書きますね!)
、、、脱線失礼しました。///
タチジャコウソウ(=タイム)とジャコウネコ、と関係あるのか少し調べたところ、話は意外な方向に。。。「ジャコウ(麝香)」というものが存在し、それは香料の一種で、「ジャコウジカ」のお腹の分泌物を乾燥させたもの。英語では、「ムスク」です。
(この時点で知ってるー!!となった方、挙手お願いします。笑)
あの何とも言えぬ甘い香りが「ジャコウ」=「ムスク」だったわけです。これは面白い発見です。
茎が立ち上がり、麝香のような良い香りがすることから「タチジャコウソウ」となったみたいです。
ただ、実際は先に書いたように、清涼感ある香りなので、ムスク感はあまりないですね。。。
(※個人の感想です。)
~タイムの歴史と役割~
タイムが使用され始めたのは、古くは紀元前3000年~の古代エジプト時代まで遡ります。タイムには、強い殺菌効果や防腐作用があるため、それを生かしてミイラづくりに使われていたとか!
また、紀元前8~4世紀頃の古代ギリシャ時代には、既に調理用と薬用に使われていたようです。タイムの語源はギリシャ語の「thymon(チモン)」で「防腐」「勇気」を意味しますが、ローマ時代には気品のある清々しい香りが「人間の能力を高めるもの」と信じられ「勇気」や「大胆さ」の象徴とされていました。ローマ神話では神々に献上された神聖な植物とされ、中世では「あなたはタイムの香りがする」という言葉が最高の誉め言葉だったといわれてます。 また、戦地に向かうパートナーにタイムの小枝を渡したり、枕の下に敷いて眠ると悪夢を防いでくれるといった、「お守り」のような使われ方もあったようです。
~タイムの効能とオススメ活用法♪~
先ほども少し触れましたが、タイムといえば、スパイスハーブの中で1番ともいえる、高い殺菌力と
防腐作用が特徴です!(何せ語源が「thymon=防腐」ですからね。笑)
このことは、私たちの日常生活にとても役立てることができます。例えば、「うがい薬」!
煮だした湯を冷まして使うことで、喉のケアに役立てることができます。喉がイガイガする、、なんてときはぜひお試しいただきたいです。日常的に用いることで、風邪やインフルエンザの感染予防対策に役立てることもできちゃう優れものです。
個人的には、タイムをブレンドしたSPICE珈琲をかなり前から愛飲していて、風邪っぽいな~というときには多めにタイムを入れたり、同じく喉ケアに良い「ミント」や温め食材の「生姜」をプラスしたアレンジコーヒーを淹れています♪お家カフェタイムに飲んでいるだけですが、体調管理にかなり役立っています。
タイムは「全身浴・足湯の入浴剤」としても使えます。だしパックなどの袋にタイムを適量詰めて、湯に浮かべます。タイムには、血行促進する効果もあるため、入浴につかうことで全身の巡りが良くなることが期待できます。もちろん殺菌効果もあるため、足湯で水虫の予防にも役立ちますね。
また、タイムの香りには、心身強壮効果が認められており、精神的な疲労を緩和するとも言われています。この香りを生かして、「サシェ」(香り袋)にしても良さそうですね♪
肝心の料理で使う場合は、冒頭に述べたとおり、「魚」との相性が特に抜群なので、魚料理(ムニエルや香草焼き)にピッタリです。生のタイムをそのまま使うのももちろんOKですが、オイルやビネガーに漬け込んで香りを移すことで、様々な料理に応用することも可能です!
→簡単アレンジ例♪「ハーブオイル」
洗って水気を拭いた生のタイムと、ニンニクスライスやペッパーを
オリーブオイルとともに清潔な瓶などに入れて
1週間~10日程度漬け込めば、爽やかな香りのハーブオイルが完成♪
いつもの料理に回しかけたり、少し加えたりするだけでワンランクアップ間違いなしです。
是非お試しください♪
そしてやはり外せないのは、煮込み料理です。冒頭にも述べた「ブーケガルニ」には欠かせない存在です。他には「ローレル」「パセリ」「ローズマリー」などから3種類ほど組み合わせて束にしたものを、魚や肉の臭み取り+香りづけのために一緒に煮込みます。
同じくミックスハーブの仲間で「エルブドプロバンス」というものもあります。これはプロバンス=南仏地方を意味しており、現地で自生するハーブ「ローズマリー」「フェンネル」「セージ」「ローレル」そして「タイム」などを乾燥させたものをミックスしたものです。これをお肉や魚、野菜などに振りかけて焼く香草焼きにしたり、粉砕してバターと混ぜたハーブバターをパンに塗って食べても美味です。
家庭菜園~養蜂場まで?!人気者のタイム
タイムは暑さと寒さに強く、比較的育てやすいことから、家庭の園芸ではポピュラーな植物です。また、タイムの品種はなんと最大300~400種とも言われ、とにかく沢山種類があります。中でも最も一般的なのが「コモンタイム」、より爽やか香りの「レモンタイム」、ほふく性といって地面を這うように生長して芝生代わりにもなる「クリーピングタイム」(ワイルドタイム)といったものが家庭菜園では選ばれています。家庭菜園に取り入れることで、タイムのもう一つの特徴である「防虫」の性質で、害虫を寄せにくくするというメリットがあります。
この「防虫」効果はタイムの殺菌作用からなるものですが、ミツバチとも深い関係があります。かつてエジプト時代には神格化されていたミツバチ。女王蜂の姿が歴代エジプト王座のシンボルとして使われるほどでした。その流れでヨーロッパではミツバチがラッキーアイテムとされ様々な装飾品などのモチーフにされました。古代ローマではタイムと蜂蜜を混ぜて去痰や喘息の薬として使われたり、防虫剤としても役立てられていたようです。タイムはミツバチの大好物で、当時のはちみつはタイムの香りがついた上質なものだったそう。養蜂家は蜂の巣をタイムで燻して害虫駆除を行い、また、タイムの殺菌成分「チモール」がミツバチの天敵であるミツバチヘギイタダニを駆除することから、ミツバチにとって自然の薬となっていました。これは同時に良質な蜜を採取することにつながり、養蜂家にとってタイムは欠かせない存在だったと言われています。
タイム×SPICE珈琲の最強タッグ
このように、タイムは使い道が多岐にわたり、私たちの生活をとても豊かにしてくれる、素晴らしいハーブであるということが良く分かりますね!知るとぐっと身近に感じられたのではないでしょうか。
こんな素敵なハーブをSPICE珈琲に取り入れない手はない!と開発したのが「SPICE珈琲タイムミントMIX」です。何も知らずに飲むと、未体験な爽快感のあるフレーバーに驚かれることも多いですが、、この記事を読んでいただいてからは、タイムの香りにハマること間違いなし♪
スッキリした香りが学習や作業のお供にもピッタリです。
SPICE珈琲のブランドビジョンは
「飲む人の心と身体に寄り添い、自分を大切にする時間をつくっていただく」ことです。
「SPICE珈琲」では、ご自分の状況に合わせたフレーバーをお選びいただけるよう、様々な場面を想像してブレンドをしています。
リラックス、気分転換、デスクワークのお供…etc.などテーマに沿ったフレーバーを展開しています。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
疲れたらほっと一息、入れてくださいね。
日常の息抜きタイムに「ご自愛カフェタイム:)SPICE珈琲」お役立て出来ましたら幸いです。