歴史ある「クローブ」の甘美な香りで「ご自愛タイム」を。 | SPICE珈琲

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歴史ある「クローブ」の甘美な香りで「ご自愛タイム」を。

#SPICE珈琲#シナモン#シナモンの香り#フレーバーコーヒー#温活#癒し#腸活

こんにちは!「子供たちが夏休み真っ只中で日々対応に追われる母」こと、ブランドクリエイターのMAG-CHANです。
今回は、ポップアップ出店でも人気の「シナモンとクローブ」にも使用している、「クローブ」
フィーチャーしたいと思います!
普段は耳にすることが少ない「クローブ」ですが、深掘りしてみると、私たちの生活に身近な存在ということが分かります!知ればご自愛タイムに活用したくなること間違いなし。ぜひご参照ください!

【クローブとは?】
クローブ(Clove)の基本情報
科名:フトモモ科
和名:丁子(チョウジ)※生薬として利用される場合も丁子と呼ばれます。
使用部位:花のつぼみ(乾燥)
香りの特徴:甘くスパイシーで、ほのかに薬草っぽい重厚感のある香り
主成分:オイゲノール(強い香りと防腐効果を持つフェノール類)

クローブ(ホール:原型)釘の形に似ていることから「丁子」とも呼ばれます。


【クローブの効能】
~殺菌・防腐作用~
主成分であるオイゲノールが強い殺菌効果を持ち、食中毒菌や口内細菌の抑制に効果的。
実は古くから食品保存や医療に利用されてきました。
~鎮痛剤として~
鎮痛作用に優れ、歯痛や口内炎の痛み緩和に使われてきた歴史があります。
現代においても、クローブ精油は歯科治療の麻酔成分としても応用されます!
~消化促進作用~
クローブには胃腸の働きを活発にし、消化不良やガスの溜まりを軽減する働きがあります。
~美容・老化防止に~
クローブには強力な抗酸化成分が含まれ、細胞の老化防止に役立つとされます。
~冷え性改善に~
クローブの持つ血行促進作用が体を温める働きをすることで、冷え性の改善や、
風邪の初期症状を緩和するのに役立ちます。

このように、クローブには様々な優れた健康効果があることが分かります。
ではクローブは普段どのようなものに使われているのでしょうか?

【クローブの使用例:食べ物編】
~飲み物~
・チャイ(インドのスパイスミルクティー)→これは有名ですね!ご存知の方も多いはず。
・ホットワイン、、、赤ワインにオレンジ・シナモン・クローブを加えて温めたものですが、
これは個人的に大好きです!冬には欠かさず飲みます。
~肉料理~
・ローストポーク、、、表面にクローブを刺して焼くと香り付けと防腐効果もあります。
・ビーフシチューやポトフ、、、煮込みの際に使う「ブーケガルニ」というミックススパイスに
少量使われます。クローブが入ることで味に深みがプラスされます!
~米料理・パン・お菓子~
・ビリヤニ(インドの炊き込みご飯)→最近流行って定番になってきていますね。個人的に大好物!
 米(香り米)とマサラというミックススパイス(クローブ・クミン・カルダモン・コリアンダーなど)
と一緒に煮て作られます。
・ジンジャーブレッドやパンプキンパイ、、、シナモン・ナツメグと共に合わせて秋冬にピッタリの甘い香りを演出します。
・アップルパイ、、、シナモンが入っている印象ですが、クローブも加えることでリンゴの甘さを
引き立てる効果があります!(シナモンに比べ香りが非常に強いため、使用する量にはご注意です!)

普段何気なく口にしているお料理にも実はクローブが使われているということも多そうですね!
先にも書きましたが、クローブは非常に香りが強いため、ごくわずかの量で使います
ホール(砕かずそのまま)で使う場合は粒で調整できますが、挽いたものを使う場合、入れすぎると独特の香りが前に出すぎて味が損なわれますので使用の際はご注意くださいね。

【クローブの使用例:日用品など編】
~アロマとして~
・フルーツポマンダー、、、オレンジなど柑橘類にクローブを沢山刺して作る香り玉で、防虫・芳香・インテリアにもなる万能品です。ポマンダーは中世ヨーロッパから魔除けやお守りとして使われてきた装飾品です。果実の表面に竹串などで穴をあけながらクローブを全体に刺していき、風通しの良いところで1ヶ月ほど乾燥させるとフルーツポマンダーの完成です。クローブの刺し方を模様みたいにしたり、リボンなどで装飾を華やかにすることでクリスマスなどのギフトとして贈るのも素敵ですね!
・サシェ(香り袋)、、、乾燥クローブを不織布や布の袋に入れてクローゼットの防虫剤として使うことも
できます!ほかのハーブやポプリなどと組み合わせて好みの香りにすることも可能です。
ポマンダーより手軽にできますので是非お試しください♪

~お口のケアに~ 
・抗菌作用を活かして口臭予防や歯茎ケアのマウスウォッシュなどに配合されることもあります。
・主成分であるオイゲノールの鎮静作用を活かして「歯痛用クローブオイル」を民間療法で用いる例も
あります。(クローブの精油は刺激が強いため希釈が必要です!)

【その他:季節のクラフト】
・クリスマスリースやガーランド乾燥クローブを付けて香りをプラス。
・キャンドルづくりのロウに混ぜたり表面に飾って香りづけに。

日常を彩るのにクローブがこんな役立つとは思いもしませんでした、、、。
サシェは少しの材料で手間もないですし、すぐにでも試してみたいと思います!!!

オレンジのポマンダー。表皮面にクローブを埋め込むように刺し仕上げにシナモンをまぶし乾燥させたものです。工夫次第で素敵な装飾品になりそうですね。

【クローブの歴史】
クローブは古代から起源がある歴史の古いスパイスです。
原産地はインドネシアのモルッカ諸島で、別名「スパイス諸島」と呼ばれており、ここだけが古代から数千年間、クローブの唯一の生産地でした。
中国では紀元前200年頃、すでに「宮廷で口臭予防に使うスパイス」として記録があります!
(皇帝の前に出る者は、クローブを口に含み香りを整えたといわれます。)
一方、古代ローマや中世ヨーロッパでは、クローブは超高級品として扱われており、なんと「金」と
同じ価値を持つほど高かったと言われます。

その裏にはアラブ商人がインド洋ルートを通して輸入し、ベネチア経由でヨーロッパに流通させたことがあり、商人たちは産地を秘密にして、価格を釣り上げていたのです。
中世ヨーロッパでは、肉の防腐・香り付け、薬用(解熱・鎮痛)として利用されていました。

16世紀初頭に、ポルトガル人がモルッカ諸島を発見し、クローブの交易を独占。
17世紀になるとオランダ東インド会社(VOC)が支配権を握り、栽培地を限られた島に制限し、
他地域の木は伐採。これによりクローブの価格はさらに高騰しました。
18世紀頃、フランス人探検家が苗木を持ち出し、モーリシャスやザンジバルに持ち込み、別の地域でも栽培されるようになるとようやく独占状態が崩壊します。やがて19世紀にはザンジバル(現タンザニア)が世界最大の生産地になっていきます。
現在はインドネシアが依然として最大の生産国ですが、マダガスカル、タンザニア、スリランカなどでも広く栽培されています。

クローブは高価な交易品として、大航海時代の探検と植民地政策を促進しました。食文化だけでなく、薬学・香料産業の発展にも貢献しています。また、クローブの交易ルートは世界史における「グローバル経済の始まり」の象徴のひとつとして大きな歴史的貢献を果たしました。
クローブが交易の発展に多大な影響を及ぼし、役立ったことが分かります!それにしても、「金」と
同等の価値だったというのには驚きですね!!

【クローブ×SPICE珈琲】
このように、クローブは使い道が多岐にわたり、私たちの生活をとても豊かにしてくれる、素晴らしいスパイスであるということが確認できましたね!健康や美容にも役立つため、日常に取り入れたいスパイスの一つです。
SPICE珈琲の「シナモンとクローブは、中深煎りのコーヒー豆にクローブとシナモンとをブレンドした、甘みのある深い香りが魅力的なフレーバーコーヒーです。甘い香りが特徴のシナモンにクローブで奥行きある深い香りを演出、スイーツのお供にもピッタリの美味しいSPICE珈琲ができました。
ミルクや甘さを加えると濃厚な味わいのご褒美ラテに♪「ご自愛タイム」にピッタリのフレーバー。
是非お試しください!

SPICE珈琲「シナモンとクローブ」


SPICE珈琲のブランドビジョンは
飲む人の心と身体に寄り添い、自分を大切にする時間をつくっていただく」ことです。
「SPICE珈琲」では、ご自分の状況に合わせたフレーバーをお選びいただけるよう、様々な場面を想像してブレンドをしています。
リラックス気分転換デスクワークのお供…etc.などテーマに沿ったフレーバーを展開しています。


最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
疲れたらほっと一息、入れてくださいね。
日常の息抜きタイムに「ご自愛カフェタイム:)SPICE珈琲」お役立て出来ましたら幸いです。

SPICE珈琲ロゴ
「ご自愛カフェタイム:)SPICE珈琲」是非一度お試しください♪ 

この記事の著者

MAG-CHAN

1986年6月生まれ。ブランドクリエイター。スパイス&ハーブ検定取得済。スパイスやハーブのもたらす健康効果についての知識を深める一方、コーヒー好きが高じて独学する中、中近東で飲まれるカルダモンコーヒー「ガーワ」に強い衝撃を受け、コーヒーとスパイスの関係に注目する。
20年間の飲食業界経験を活かし様々なブランドを企画運営しながら研究開発を進め、2024年から「SPICE珈琲」のブランドを本格始動する。

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