八角「~じゃないほう」の使い方でご自愛タイム
こんにちは!ブランドクリエイターのMAG-CHANです。
今回は、コアなファンの多い「八角とみかん」に使用している、「八角」を
フィーチャーしたいと思います!
八角と聞くと、大多数の人が「豚の角煮」をイメージするようですが(実際店頭のお客様から何度も確認されてます(笑))、深掘りしてみると、「~じゃないほう」の使い方を思わず試したくなります!
知ればご自愛タイムに活用したくなること間違いなし。ぜひご参照ください!
【八角とは?概要と特徴】
分類:モクレン科シキミ属の常緑高木
和名:トウシキミ(唐樒)
英名:Star anise
使用部位:果実(星型に乾燥させたもの)
~特徴~
星の形(8つの角=八角)をした果実を乾燥させたスパイス。
香りの主成分は アネトール※(フェンネルやアニスと共通)。
甘く華やかでスパイシーな香りが特徴。見た目も美しいため、香りだけでなく装飾的にも利用される。
※アネトール…アニスやフェンネルなどの精油に含まれる芳香成分で、甘く特有の香りを持ち、食品や香料、健胃剤などに用いられる。また、去痰作用、腸のぜん動運動を促す効果も期待される。
→こうしてみると、まずは、トウシキミって聞いたことあるような無いような単語がコレだったのか~!と個人的にアハ体験(懐かしい・・・)年代がバレますね。(笑)
英名の「スターアニス」は聞き覚えもありますね!状態が良いものは見た目が本当に可愛らしくて、飾りに使うのは大きく頷けます!一方で、胃腸薬として使われており、実用性も非常に高いスパイスです。
【八角の歴史】
~起源と古代(〜紀元前後)~
原産地は中国南部(広西省・広東省)やベトナム北部の亜熱帯地域。紀元前から中国で薬用植物として利用されていた記録が残る。古代中国医学書『神農本草経』(後漢時代:紀元1〜2世紀頃)に記載があり、「温める」「胃を整える」薬として使われていた。当時は 薬用・儀式用 が中心で、料理への利用はまだ限定的だった。
~中世中国(隋・唐~宋:6~13世紀)~
唐代以降、八角は広く中国料理に利用され始める。特に肉料理の臭み消し・香り付けとして重宝された。「五香粉(ウーシャンフェン)」の主要スパイスの一つとして定着。薬用だけでなく、日常的な調味料へと役割が広がっていった。
~大航海時代~ヨーロッパ伝来(16~17世紀)~
16世紀末、大航海時代にポルトガル商人が中国からヨーロッパへ八角を持ち帰る。当時のヨーロッパでは「珍しい東洋の香辛料」として非常に高価だった。フランスやイタリアでは菓子やリキュール(アニセット、パスティス)の香料に利用されるようになる。17世紀、イギリス東インド会社やオランダ東インド会社を通じて広がる。
~近代(18~19世紀)~
中国からの輸出が盛んになり、八角は世界市場に流通する。「東洋スパイス」として、胡椒・シナモン・クローブと並ぶ重要品になった。インドや中東の香辛料市場にも取り入れられ、ガラムマサラなどのスパイスブレンドに加えられる。
一方で、日本では「シキミ※」との混同があり、食用文化は広がらなかった。
※「シキミ」…漢字では「樒」と書く。実が八角に似て星形だが強い毒性を持つため食用不可。日本では古くから仏事用に墓地で植えられ、線香の材料や供花として利用されてきた。名前の「シキミ」は「悪しき実」に由来し食べられないことを示しているとも言われる。
主成分はアニサチンという有毒物質で、食べると中枢神経を刺激し、痙攣や呼吸困難を引き起こし最悪の場合は死に至ることもあるため、「毒樹」に指定されている。(食用・薬用に使用不可)


~現代(20世紀~現在)~
現代になると世界中で料理(中華、ベトナム料理のフォー、インドのカレー、欧州菓子)やリキュールに幅広く利用されるようになった。また、20世紀後半、八角の成分「シキミ酸(シキミック酸)」が医薬的に注目される。抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料として利用され、一躍世界的に需要が高まった。現在も主な産地は中国・ベトナムで、世界の供給の大半を占める。
→まとめると、紀元前から薬用植物として中国で使用され、唐代以降に料理用スパイスとして定着していき、大航海時代にヨーロッパへ伝来し高級スパイスとして位置づけられ世界に広まっていきます。
20世紀にはタミフルの原料として医学的価値が再発見された可能性を大いに秘めたスパイスということがわかります!歴史を重ねるごとに重要性を増すスパイスと言うのも珍しいですね。
【八角の効能について】
独特の香りと薬としての役割の高さがうかがえる八角。その効能について詳しくみていきます。
~消化促進・食欲増進~
健胃作用があり、食欲不振や消化不良の改善に役立つ。
~抗菌・抗ウイルス作用~
その効果は風邪やインフルエンザ予防の研究対象にもなるほど高いとされます。
~体を温める作用~
血行促進し、冷え性を改善する効果が認められます。
~鎮咳・去痰~
咳止めや痰を切る効果があります。
~リラックス効果~
甘くスパイシーな香りによるアロマ的効果も期待できます。
【八角の利用例】
医薬的効果が比較的高い八角ですが、
特有の香りから食用の香りづけにも大変重宝されていることがわかります。
~料理~
中華料理…煮込み料理、北京ダック、角煮、火鍋
ベトナム料理…フォーのスープに欠かせない存在
インド料理…ガラムマサラなどのスパイスミックスに利用
ヨーロッパ…ビスケット、パン、リキュール(アニス酒、パスティス、サンブーカ)
また、可愛らしい見た目と効能を合わせて活用する例もあります。
~日用品~
ポプリやアロマポーチ(見た目も香りを活かしたもの)
ハーブティー(消化促進効果やリラックス効果を活用)
【八角×SPICE珈琲】
SPICE珈琲の「八角とみかん」は、厳選した中深煎りのコーヒー豆に八角と蜜柑の皮を乾燥させた「陳皮」をブレンドした、今までない新しい風味が新鮮な味わいのフレーバーコーヒーです。八角の甘いスパイシーな香りがコーヒーと合わせることにより、奥行きのある深い味わいに。陳皮の柑橘系の香りで複雑な余韻を楽しめる1杯に仕上がりました。リキュールに多用される八角ですがコーヒーとの相性もめちゃくちゃ良いです。イタリアのアニスやスターアニスを使ったサンブーカというリキュールを使ったコーヒー豆を浮かべて火をつけるカクテル「コンモスカ」が存在するくらいなので、コーヒーとの相性はかねてよりお墨付きだったのかも?!全力で推したいフレーバーです。ぜひリンクからおためしください。「ご自愛タイム」にお役立て頂けましたら幸いです。

SPICE珈琲のブランドビジョンは
「飲む人の心と身体に寄り添い、自分を大切にする時間をつくっていただく」ことです。
「SPICE珈琲」では、ご自分の状況に合わせたフレーバーをお選びいただけるよう、様々な場面を想像してブレンドをしています。
リラックス、気分転換、デスクワークのお供…etc.などテーマに沿ったフレーバーを展開しています。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
疲れたらほっと一息、入れてくださいね。
日常の息抜きタイムに「ご自愛カフェタイム:)SPICE珈琲」お役立て出来ましたら幸いです。
